HUMAC AI活用セミナー資料ライブラリ
C3

事例:この資料集のスキル化・自動化

セミナー準備を「資料室→スキル化→自動化」で仕組みにした実例。人がやるのは方針・確認・公開だけ

更新日:2026-09-30(2026年9月時点の情報)|HUMAC 伊藤晴通

いま見ているこの資料集そのものが、スキル化・自動化の実例です

「セミナーのたびに資料を作り直す」「AIの情報が古くなる」という講師自身の困りごとを、資料室(RAG)→ スキル化 → 自動化の順で仕組みにした。人がやるのは「方針を決める」「確かめる」「公開ボタンを押す」の3つだけ。

全体の流れ

主催者と面談人:面談シートで対象・人数・困りごとを聞く
「セミナー構成考えます。」AI:級とコースを提案、音声解説の原稿と配布資料を作る
確かめる人:内容・読み・レイアウトを確認
当日音声解説 → ヒアリング → コース → アンケート(QR)
毎週の点検AI:最新情報の変化を検知して知らせる

4段階のどこで何をしているか

段階この仕組みでの実物担当
② 資料室(RAG)この資料集(18本)と「AIの現在地」の記録。出典と「◯年◯月時点」を必ず付けるクラウドのAIが作り、人が確認
③ スキル化合言葉「セミナー構成考えます。」:現在地の確認 → 音声解説の原稿(Gemini Notebook用)→ コース決定 → 配布資料(A4・2枚)まで同じ手順で作る
合言葉「AIの現在地更新して」:最新情報をWebで確かめ、古くなった資料を直してプレビューに出す
クラウドのAI(Claude Code)
④ 自動化毎週土曜10時(米国の1週間の発表が出そろった後)、社内の24時間PCでローカルLLMが公式ページの変化・ニュース・リンク切れを調べ、変化の大きさの目安を付けてメールで知らせるローカルLLM(社内PC)
関所(人)ホームページへの公開、資料の書き換えの確定、配布資料の印刷講師

自動で作られるもの

配布資料(A4・2枚)

級(初級・中級・上級)とコースを指定するだけで、ヒアリングの質問・コースの時間割・資料QR・アンケートQRが入った配布資料ができる。QRは作った後に読み取り直して、中身が正しいか自動で検証する。

音声解説の原稿

「AIの現在地」の最新記録から、対象者に合わせた原稿とプロンプトを作る。組織名を読ませない、講師の呼び方など、過去の失敗をルールとして組み込み済み。

受講後アンケートの集計

アンケートは1つのフォームを使い回し、セミナーIDで回ごとに集計。研修や個別相談の希望が来たときだけ講師に通知。

実際に役立った場面

週次チェックの初回で「大きな変化」を検知

自動点検を動かした初日、ローカルLLMが公式の料金ページの変化を拾い、「Claude Cowork がチャットと統合されてひとつの Claude になった(2026年9月16日)」ことが分かった。資料のうち古くなっていた5本と配布資料を、その日のうちに直せた。

同時に分かった限界

同じ試験で、ローカルLLMは別の差分を読み違えた要約も出した。だからローカルLLMの役目は「見つけて知らせる」まで。要約には根拠の原文を必ず引用させ、資料を直す判断と公開は人が行う(→ E1・E3)。

この事例から持ち帰れること

  1. 自分の困りごとから始める:いちばん繰り返している仕事が、最初のスキル化の候補
  2. 先に「資料室」を整える:出典と日付のそろった資料があれば、AIは毎回同じ品質で組み立てられる
  3. 役割を分ける:賢さが要る仕事はクラウドのAI、毎週の見張りはローカルLLM、最後の確認と公開は人
  4. 失敗をルールに変える:読み間違い・古い知識・勝手な公開――起きたことを1つずつ手順書に書き足していく