HUMAC AI活用セミナー資料ライブラリ
C1

ICTサロン桑名 AI活用事例集

地域の事業者18名が持ち寄った、AI活用の現在地

更新日:2026-09-30(2026年9月時点の情報)|HUMAC 伊藤晴通

ICTサロン桑名とは

講師の伊藤が長年、毎月開催している勉強会。地元の事業者・個人事業主・専門家が集まり、エンジニアではない普通の事業者が、自分の仕事にAIをどう使っているかを持ち寄る場。2026年9月の回は18名が参加して「AI活用事例の交換会」を行った。その実践から、地域のAI活用の現在地がわかる。

※参加者のお名前は伏せ、業種のみで紹介しています。

見えてきた3つの傾向

道具の使い分けが定着

記録・要約はGemini Notebook、プログラムや複雑な処理はClaude、壁打ちやコピーはChatGPT、デザインはCanva。目的で選ぶのが当たり前に。

「デジタル化」から「仕組みづくり」へ

紙やホワイトボードをデジタルにする段階から、自社の課題を解くオリジナルの仕組みを作る段階へ進む人が増えている。

浮いた時間を人の仕事に

単純作業や文章づくりをAIに任せ、本音を引き出す対話・現場の判断・対面の信頼関係づくりに時間を使う。

業種別の事例

「段階」は 4段階(①相談相手 ②資料室=RAG ③スキル化 ④自動化)のどこにいるかの目安。

業種取り組み主な道具段階
生命保険代理店・FP面談音声を文字にしてPDFのまとめを作成。契約理由・お客様の意向の整理、LINEやメールの返信文案もGemini Notebook②
ライター「書かないライター」。取材音声を要約・対話を抽出し、コピーはAIで。人は本音を引き出すことに集中Gemini Notebook・ChatGPT②
中小企業診断士経営支援・AIの実運用・伴走支援の視点から助言。支援の専門家自身がAIを学びに来ている——
サッシ・窓の施工業案件の進捗・施工事例・予定を全社で共有する仕組み。75インチの大型モニターで、ITが苦手なスタッフにも見える化。バックアップと復元手順も整備自作システム③
看板業磁石のホワイトボードの予定・配車管理を、PC・スマホで見られる仕組みに。天気情報との連携や入力ミス防止も検討自作システム③
工務店・建設業社内のGoogleドライブの情報をAIに読ませて対話し、業務の標準化・マニュアル化AI+ドライブ②
NPO事務・Web制作スマホ講座の事務・月次集計を、月末に「よろしくね」の一言で全部終わる仕組みに。事務担当者がAIエージェントでスキル化・自動化Claude Code④
コワーキング管理・商品開発店頭ポップやLPを短時間で作り、どちらが効くか比べるテスト(ABテスト)までClaude Code③
パソコン教室講師空き地をスマホで撮ると、広さや雑草の高さから除草の見積もりを出すWebアプリを開発中AI+自作アプリ③
ネット通販・CAD設計・農業相続登記の書類作成。4年分の栽培環境データ(気温・湿度・気圧)で出荷予測をする構想Claude①〜③
ショート動画制作企画・シナリオをAIと壁打ちし、秒単位の構成を設計。生成画像を動画生成AIへ各種生成AI①
Webコンテンツ・サイネージ制作人物音声の合成、背景合わせ、企画書作成。空室管理とカメラデータの掛け合わせに関心各種生成AI①
観光農園広いハウスの巡回(1日約4万歩)や天候対応を、カメラとAIの自動判断・予約の自動化で減らしたい検討中—
民泊経営監視カメラ映像からAIが火災や異常を検知し、すぐ通知する仕組みを相談中検討中—
コーヒー豆販売AI初心者。ChatGPTでブランドロゴを作ったところから業務活用を学び始めたChatGPT①
学術論文の活用・研究AIで論文の要約・構造理解・分析・読解各種AI①〜②

先進事例

講師(伊藤)の「任せるAI」運用

  • 細かく指示する使い方から、仕事を丸ごと任せて結果だけ確認・承認する使い方へ
  • 情報漏えいに備え、自社のPC・サーバーで動くAI(ローカルAI)も活用。人が指示を出すPCと、24時間動くPCの2台体制
  • 過去にAIの鍵(APIキー)が漏れ、約6万8千円の不正請求を受けた経験から、鍵は専用の金庫で管理

創業約180年の老舗:「数億円級の仕組みを約10万円で」

  • 検索キーワード、HPの滞在時間、予約ボタンの履歴、電話の要約、注文内容など、バラバラのデータをつないで売上・顧客の予測に
  • 「考える仕事」はAI、「確実な集計」は普通のプログラムと役割分担し、AIに読ませる量を大幅に削減
  • 教訓:小さな事業者でも、データをつなぎ役割分担させれば強力な仕組みが作れる
地域の現在地

Gemini Notebookで記録・要約する段階の人から、AIエージェントで業務を自動化する段階の人まで、すでに同じ地域にいる。支援する側より、相談に来る事業者のほうがAIに詳しい――そんな場面がこれから増えていく。