HUMAC AI活用セミナー資料ライブラリ
F1Claude Code

ワークシート:業務の棚卸しと仕組み化

自分たちの業務を書き出し、4段階に仕分けて、最初の3つを選び、手順を言葉にして仕組みにする

更新日:2026-10-03(2026年10月時点の情報)|HUMAC 伊藤晴通

対象ツール:Claude Code考え方は、どのAIエージェントにも共通です。ただし、ファイル名・画面・設定・コマンドは、Claude Code(Claudeのデスクトップアプリの「Code」タブ)の場合です。ほかのAIエージェントでは、読み替えが必要です。対象の方:開発者ではない方(経営者・事務・現場の担当者)。プログラミングは不要です。コードは書かず、AIエージェントに頼んで、自分の業務アプリをつくるところまでを、順に進めます(ターミナルの黒い画面は、使わない形で書いています)。
このワークシートでやること

書き出す → 仕分ける → 最初の3つを選ぶ → 手順を言葉にする(仕組み化)→ 試す。業種や職種は問いません。自分の仕事を材料に、紙に書きながら進めます。

「仕組み化」とは:その仕事のやり方を、新人に引き継げる手順書にして、AIに同じ手順・同じ品質で任せられる形にすること(段階③スキル化・④自動化)。

AI活用の4段階

段階道具たとえ向いている仕事
① 相談相手ChatGPT・Gemini・Claude物知りの同僚に聞くたたき台、壁打ち
② 資料室(RAG)Gemini Notebook(職場で共有)司書のいる資料室資料を根拠に答える、要約する
③ スキル化AIエージェント(Claude/Claude Code)仕事を型ごと新人に引き継ぐ毎回同じ手順で書類を作る
④ 自動化AIエージェント+定期実行任せた部下が報告書を持ってくる決まったきっかけで毎回やる仕事

見分け方:「聞けば済む仕事」→①② / 「毎回同じ手順で書類を作って次に渡す仕事」→③④

Q1 聞けば済む?はい → ① 相談相手
Q2 手元の資料を根拠に答えさせたい?はい → ② 資料室(RAG)
Q3 毎回ほぼ同じ手順で、書類やメールの下書きを作る?はい → ③ スキル化
Q4 「毎週月曜」「ファイルが届いたら」と、きっかけが決まっている?はい → ④ 自動化

ステップ1:業務を書き出す

付箋1枚に1業務。まず思いつく順に、5〜10個書く。完璧でなくてよい。

業務名頻度1回の時間使う資料出来上がるもの信号
例:請求書の月次チェック毎月3時間取引先の請求書PDF不備の一覧・修正依頼文黄
例:お客様の問い合わせへの返信毎日1時間過去の返信・よくある質問返信メールの下書き黄

頻度:毎日/毎週/毎月/時期もの。信号:青 公開情報 黄 匿名化すれば可 赤 個人情報・決算書など(D1)

書き出すときのコツ:「誰かに頼むなら、どう説明するか」で考える。説明できる仕事は、AIにも説明できる。

ステップ2:4段階に仕分ける

書き出した業務を、上のQ1〜Q4で、①〜④のどれに当たるか仕分ける。迷ったら、手前の段階から始める。

① 相談相手② 資料室(RAG)③ スキル化④ 自動化
例:案内文のたたき台例:就業規則を根拠に答える例:請求書チェックの手順例:毎週月曜に未対応の一覧

ステップ3:最初の3つを選ぶ

評価の軸は2つだけ:効果(頻度×時間)と始めやすさ(信号が青〜黄)。それぞれ1〜3点で付け、合計の高いものから3つ。

#業務効果(1〜3)始めやすさ(1〜3)目指す段階最初の一歩
1
2
3

効果3=毎日・毎週で時間がかかる。始めやすさ3=信号が青で、資料がそろっている。赤の情報が中心の業務は、いまは選ばない。

ステップ4:仕組み化する(手順を言葉にする)

③④に進む業務は、「手順書」を書くところから始まる。AIに任せる前に、人が「どこまでやるか」を決めておく。手順書は、次の5つを埋めれば完成。

項目書くこと例:請求書の月次チェック
① 出来上がり何が、どんな形でできればよいか不備の一覧(Excel)、取引先への修正依頼文(メールの下書き)、件数の集計
② 材料使う資料と、置き場所・名前のルール(B2)フォルダ「請求書/2026-10」の請求書PDF、取引先リスト、前月分
③ 手順1・2・3の順に。判断のポイントも書く1 PDFから取引先名・日付・金額・税区分を表にする/2 取引先リストと照合する/3 前月と大きく違うものに印を付ける/4 不備がある取引先ごとに修正依頼文を作る
④ 人が確認するところAIに任せず、人が見る・押す所(E2の「関所」)金額は人が最終確認/メールは下書きまで、送信は人が押す/口座番号などの赤の情報は入れない
⑤ 例外と目安うまくいかないケースと、成功の目安手書きの請求書は人が処理/3時間 → 30分、見落としゼロ

あなたの業務の手順書(ステップ3で選んだ1つ目)

項目書く
業務名
① 出来上がり
② 材料
③ 手順
④ 人が確認するところ
⑤ 例外と目安

ステップ5:試す → 直す → 定着させる

いきなり自動化しない。手で一度やってから、手順書にして、スキルにして、最後に自動化する。手順書は、使いながら直して育てる。

1回目:毎回AIに頼む(①)手順を言葉にしながら実際にやる。うまくいった頼み方をメモする
2回目:手順書にするステップ4の5項目を埋める。引き継げる文章になったかを確認
3回目:スキルにする(③)手順書をClaudeに渡して「スキルにして」と頼む。以後は一言で同じ品質
4回目:自動化する(④)きっかけ(毎週月曜・ファイルが届いたら)を決める。確認は人
次の手順書を、毎回同じ手順・同じ品質で実行できる「スキル」にしてください。「人が確認するところ」は、必ず私の確認を待ってから先に進むようにしてください。 (ここにステップ4の手順書を貼る)
仕組み化でつまずく3つのポイント
  • 手順が頭の中にある:やりながら書く。書けないところが、属人化している所
  • 最初から全部やろうとする:1つの業務の、1つの工程だけから始める
  • 確認を外してしまう:送信・公開・削除は、慣れても人が押す。口座番号など赤の情報は入れない

明日からの3手

  1. 信号機ルールを職場で確認し、赤の情報は今日から入れない
  2. 手元の資料を1つ選び(就業規則・マニュアル・取扱説明書、または補助金の公募要領など)、Gemini Notebookでノートブックを作って職場で共有する(無料で可)
  3. 有料版を1ヶ月試し、選んだ業務を1つ、ステップ4の手順書に書いてスキル化してみる