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AIエージェント入門:Claude Code と Claude(旧Cowork)

スキル化と自動化を担うAIエージェントの機能と、各社の勢力図

更新日:2026-09-30(2026年9月時点の情報)|HUMAC 伊藤晴通

AIエージェントとは

「質問に答える辞書」ではなく、目的を伝えると、自分で手順を考え、調べ、資料を読み、書類を作り、結果を報告してくる「任せられる部下」。人の役割は「作業する人」から「任せて、確認し、承認する人」に変わる。

Claude の2つのエージェント

Claude(旧 Claude Cowork)

事務職・非エンジニア向け画面で操作

Claudeのデスクトップアプリの中で使う。黒い画面(ターミナル)は不要。フォルダを指定して「この資料を整理して報告書にして」と頼むだけ。2026年9月時点で、Web・スマホからも使える。

Claude Code(クロード・コード)

本格派AIエージェントの先頭

もともとはプログラマー向け。ファイル操作・手順の実行・外部ツール連携まで何でもできる。業務手順を「スキル」として覚えさせる考え方を広めた。

2026年9月16日:Cowork とチャットがひとつの「Claude」に統合

以前は「チャット」と「Cowork(作業用)」を使い分ける必要があったが、統合後はClaudeが依頼の大きさを見て自動で判断する。スキル・コネクター・定期実行・ファイル操作は、ふつうの会話の中で使える。Pro・Maxプランから数週間かけて順次、Team・Freeは後日。あわせて Claude Docs・Claude Slides(ベータ)も登場。

どちらもClaudeの有料版(Pro 以上)で使える。まずは Claude の会話でスキルを作り、物足りなくなったら Claude Code へ進むのが近道。

機能表:何ができて、仕事ではどう使えるか

機能ひとことで支援機関・事務の仕事ならClaude
(旧Cowork)
Code
ファイルを読む・作る指定したフォルダの資料を読み、Word・Excel・PDFなどの成果物を作って保存する公募要領PDFを読み、対象経費の早見表(Excel)と案内文(Word)を作る○○
スキル業務手順書をAIに覚えさせる。「あれやって」の一言で同じ手順・同じ品質で仕上がる「公募要領の更新対応をやって」で、変更点まとめ・早見表・案内文の3点が下書きで出る○○
スキルをAIと作る「この仕事をスキルにしたい」と話しかけると、手順書そのものをAIが書き起こすベテランのやり方を言葉にして残す(引き継ぎ・属人化の解消)○○
定期実行決まった時間に自動で動く。2026年9月からサーバー側で動き、PCを閉じていても実行される毎週月曜の朝に、新しい補助金情報の要約を下書きしておく○○
コネクター(外部ツール連携)Gmail・カレンダー・Googleドライブ・Slackなどとつなぐ(MCPという共通規格)メールの問い合わせを読んで返信の下書きを作る(送信は人が押す)○○
プラグインスキルや連携をまとめたセット。一度作れば職場で配れる「補助金支援セット」を全職員で共有○○
分身(サブエージェント)大きな仕事を、調べ係・まとめ係・チェック係に分けて並行して進める複数の補助金を同時に比較する△○
プログラム・アプリ作成集計の仕組みや小さな業務アプリまで作れる相談記録の集計表、社内向け検索ページ△○
人の承認(ガードレール)危ない操作の前に止まって確認を求める。任せる範囲を設定できる「送信ボタンは人が押す」を仕組みで守る○○

自動化までの4段階(例:公募要領の更新対応)

学ぶGemini Notebookに公募要領を入れ、根拠付きで答えさせる(RAGの体験)
型にする「①変更点 ②対象経費の早見表 ③会員向け案内文」と手順を言葉にする
スキル化Claudeに手順をスキルとして覚えさせる。以後は一言で3点が下書きで出る
自動化「PDFを置いたら」「毎週月曜」で自動実行。人は確認して送信ボタンだけ押す
講師(伊藤)自身の運用例
  • 毎月の請求書業務:「請求書業務やって」の一言で、金額の照合から請求書作成・メール下書きまで。送信は自分で押す。
  • 毎朝、予定とやるべきことのまとめが自動で届く。
  • どちらも最初は「毎回AIに頼んでいたこと」。それを手順書にし、スキルにし、最後に自動化した。

各社の勢力図:Claude Code が先頭、OpenAI・Google が猛追

会社エージェント開発者の利用率(2026年5〜7月)状況
AnthropicClaude Code/Claude(旧Cowork)39%(米国47%)先頭。スキルの考え方を広めた
OpenAICodex(コーデックス)16%1月の3%から約5倍に急伸。週500万人以上が利用
GoogleAntigravity(アンチグラビティ)ほか6%知名度は急上昇(47%)。Gemini Notebookとの連携も進む

数字はプロの開発者1.5万人超への調査(JetBrains)。事務職の利用率ではない。

製品名より「考え方」を身につける

競争の軸は「どのAIが賢いか」から「どのAIエージェントが仕事を任せられるか」に移った。大事なのは「業務手順を言葉にしてAIに覚えさせる力」。これさえあれば、どの会社が伸びても乗り換えられる。