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Google Workspace のプランと、AI・情報の守り方

プランと料金(公式)、月額の目安、選び方、Geminiの入力データの扱い、共有ドライブ×Gemini Notebookで作る会社の資料室(RAG)、契約前の確認

更新日:2026-10-03(2026年10月時点の情報)|HUMAC 伊藤晴通

プランは「人数 × 月額」。選ぶ軸は、容量・会議の規模・AIの範囲

Google Workspace は、ユーザー(アカウント)1人ごとの月額。人数が増えれば、その分が増える。プランの違いは、おもに、保存容量・会議(Meet)の参加人数・使えるAI機能の範囲。そして、仕事でAIを使う人にとって、もう1つ大事なのが、入力した情報の扱い。

1. プランと料金(2026年10月時点・Google公式の料金ページの表示)

Business StarterBusiness StandardBusiness PlusEnterprise
月額(1ユーザー・税別)800円1,600円2,500円営業担当に問い合わせ
保存容量(1ユーザー)30GB2TB5TB5TB(追加可)
Meet の参加人数100人150人500人1,000人
AI(Gemini)各プランに、Gmail の Gemini が搭載。上位のプランほど、ドキュメント・スプレッドシート・Meet のAI機能が充実—
新規のお客様向けの割引(公式料金ページの表示)

Business Starter:3か月間 20%オフ(640円)、Business Standard:3か月間 50%オフ(800円)、Business Plus:3か月間 50%オフ(1,250円)。キャンペーンの内容・期間・対象は、変わることがあるので、お申し込みの画面で確認すること。紹介リンクからの特典は、W3。

年間契約か月ごとの契約かで、金額や条件が変わる場合がある。料金は、契約前に、公式の料金ページで必ず確認する。セキュリティ・管理機能の違いも、公式の比較表で確認する。

2. 月額の目安(税別・通常料金)

人数Starter(800円)Standard(1,600円)Plus(2,500円)
1人800円1,600円2,500円
3人2,400円4,800円7,500円
5人4,000円8,000円12,500円
10人8,000円16,000円25,000円

3. どのプランを選ぶか

メールと、書類・表の共有が中心→ Business Starter。容量は1人30GB。写真や動画を大量に置かないなら足りる
大きなファイルや、会議が多い→ Business Standard。1人2TBの容量。Meet 150人
大規模な会議、より多くの容量→ Business Plus。1人5TB。Meet 500人
迷ったら→ まず Starter か Standard。あとからプランは変えられる(条件は、契約時に確認)

4. AI(Gemini・Gemini Notebook)と、情報の守り方

仕事でAIを使うときの最大の悩みは、「お客様の情報を入れて、大丈夫か」。Workspace のGeminiについて、Google は、公式に次のように説明している。

項目Google Workspace のGemini(公式の説明)個人のアカウントのGemini
入力の内容を、モデルの学習に使うか使わない(顧客の事前の許可なく、学習・微調整に使わないことを、利用規約で約束)設定により、会話が、サービスの改善に使われることがある
人が、内容を確認するか顧客の許可なく、人が確認することはない評価(👍👎)などで、人の確認に回ることがある(→ B1b)
会話の保存期間管理者が決める(Gemini in Workspace:90日〜無期限、Geminiアプリ:最大36か月)本人の設定
管理者の制御Geminiのオン・オフ、保存期間、対象サービスの選択、ユーザーの権限なし
「安全」は、契約しただけでは、完成しない

Workspace にすると、データの扱いは、組織の契約で守られる。しかし、「何を入れてよいか」を決めるのは、組織。D1 信号機ルール(入れてよい情報・いけない情報)を、導入と同時に決める。また、管理者は、AIのオン・オフや、保存期間を、最初に設定する。

Workspace × 他のAI

5. Workspace × AI:会社の「資料室」(RAG)をつくる

Workspace の本当の強みは、ドメインで組織として管理され、資料を会社として共有できること。ここにAIを組み合わせると、「会社の資料を根拠に答えるAI」=RAG(→ B1b)が、会社の全員で使えるようになる。個人のアカウントでは、こうはいかない。

Workspace にあるものRAG で、なぜ効くのか
独自ドメインの、組織のアカウント全員が、同じ組織の一員として、同じ資料室を使える。入社・退職で、アカウントを管理者が追加・停止できる
共有ドライブ(組織の資料置き場)資料が、個人ではなく、会社のものになる。退職者がいても残る。資料室の「棚」になる
アクセス権(誰が何を見られるか)Gemini は、ユーザー本人と同じ範囲でしか、Workspace のデータにアクセスしない(Google 公式)。権限のない資料は、AIの答えにも出てこない。ただし、ファイルの持ち主がダウンロード・コピー・印刷を禁止しているものは、Gemini も使えない
Gemini Notebook × ドライブドライブのドキュメント・スプレッドシート・スライドを、資料として登録できる。ドライブ側を直すと、ノートブックの内容も自動で更新される(2026年5月から順次)。権限が取り消されると、その資料は使えなくなる
管理者の設定AIのオン・オフ、会話の保存期間、組織の外への共有の可否(ドメイン・部署・グループ単位)を、管理者が決められる
入力データの保護入力した内容は、学習に使われず、顧客の許可なく人が確認することもない(4章)。お客様に関わる資料も、ルールを決めれば扱える(D1)

資料室ができるまで

1 資料を、共有ドライブに整理置く場所・名前・更新のルールを決める(B2)
2 フォルダごとに、権限を決める全社に見せるもの/部署だけ/人事・給与など限定
3 Gemini Notebook に、ドライブの資料を入れる就業規則・マニュアル・FAQ・見積のルールなど
4 全員が、質問する根拠のページ付きで答える。新人でも、同じ根拠で
5 更新は、ドライブ側で直すと、自動で反映。古い資料は、削除か「旧版」へ
資料室の前に、「権限の設計」が先
  • RAG は、権限を回避しない。しかし、権限が広すぎると、AIを通じて、見せたくない資料まで、見える範囲が広がる。人事・給与・契約書などは、別のフォルダにして、見られる人を限定する。
  • 古い資料を残すと、AIが古い内容で答える。更新日を決めて、差し替える(B2)。
  • 自動の更新の対象は、ドキュメント・スプレッドシート・スライド。PDFなどは、手で入れ直す。
  • RAG の限界(調べて答えるまで。仕事を自動で進めるのは、AIエージェント)は、B1b・A3。

これが、「Workspace を契約する理由」の、もう1つの柱:メール・共有の土台に、AIと資料室(RAG)が、安全に乗る。

6. 契約する前の確認(Workspace を検討する人へ)

☐確認すること
☐何人が使うか(いまの人数と、半年後の人数)
☐独自ドメインは、すでに持っているか(持っていなければ、取得が要る)
☐いまのメールは、どこで運用しているか。切り替えの計画があるか(→ W3)
☐ファイルの量は、1人30GBで足りるか
☐Meet は、何人規模の会議があるか
☐AIに入れてよい情報を、決める人と、ルールがあるか(D1)
☐会社の資料室にしたい資料(規程・マニュアル・FAQ)と、見られる人の範囲を、洗い出したか(5章)
☐管理者を、だれが、どう引き継ぐか

関連資料

出典(2026年10月確認)