Google Workspace は、ユーザー(アカウント)1人ごとの月額。人数が増えれば、その分が増える。プランの違いは、おもに、保存容量・会議(Meet)の参加人数・使えるAI機能の範囲。そして、仕事でAIを使う人にとって、もう1つ大事なのが、入力した情報の扱い。
1. プランと料金(2026年10月時点・Google公式の料金ページの表示)
| Business Starter | Business Standard | Business Plus | Enterprise | |
|---|---|---|---|---|
| 月額(1ユーザー・税別) | 800円 | 1,600円 | 2,500円 | 営業担当に問い合わせ |
| 保存容量(1ユーザー) | 30GB | 2TB | 5TB | 5TB(追加可) |
| Meet の参加人数 | 100人 | 150人 | 500人 | 1,000人 |
| AI(Gemini) | 各プランに、Gmail の Gemini が搭載。上位のプランほど、ドキュメント・スプレッドシート・Meet のAI機能が充実 | — | ||
Business Starter:3か月間 20%オフ(640円)、Business Standard:3か月間 50%オフ(800円)、Business Plus:3か月間 50%オフ(1,250円)。キャンペーンの内容・期間・対象は、変わることがあるので、お申し込みの画面で確認すること。紹介リンクからの特典は、W3。
年間契約か月ごとの契約かで、金額や条件が変わる場合がある。料金は、契約前に、公式の料金ページで必ず確認する。セキュリティ・管理機能の違いも、公式の比較表で確認する。
2. 月額の目安(税別・通常料金)
| 人数 | Starter(800円) | Standard(1,600円) | Plus(2,500円) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 800円 | 1,600円 | 2,500円 |
| 3人 | 2,400円 | 4,800円 | 7,500円 |
| 5人 | 4,000円 | 8,000円 | 12,500円 |
| 10人 | 8,000円 | 16,000円 | 25,000円 |
3. どのプランを選ぶか
4. AI(Gemini・Gemini Notebook)と、情報の守り方
仕事でAIを使うときの最大の悩みは、「お客様の情報を入れて、大丈夫か」。Workspace のGeminiについて、Google は、公式に次のように説明している。
| 項目 | Google Workspace のGemini(公式の説明) | 個人のアカウントのGemini |
|---|---|---|
| 入力の内容を、モデルの学習に使うか | 使わない(顧客の事前の許可なく、学習・微調整に使わないことを、利用規約で約束) | 設定により、会話が、サービスの改善に使われることがある |
| 人が、内容を確認するか | 顧客の許可なく、人が確認することはない | 評価(👍👎)などで、人の確認に回ることがある(→ B1b) |
| 会話の保存期間 | 管理者が決める(Gemini in Workspace:90日〜無期限、Geminiアプリ:最大36か月) | 本人の設定 |
| 管理者の制御 | Geminiのオン・オフ、保存期間、対象サービスの選択、ユーザーの権限 | なし |
Workspace にすると、データの扱いは、組織の契約で守られる。しかし、「何を入れてよいか」を決めるのは、組織。D1 信号機ルール(入れてよい情報・いけない情報)を、導入と同時に決める。また、管理者は、AIのオン・オフや、保存期間を、最初に設定する。
Workspace × 他のAI
- Gemini Notebook:お客様の情報を入れるなら、Workspace のアカウントで使う(B1b)。
- ChatGPT・Claude などの、他社のAI:Workspace の契約とは別。それぞれの契約(個人・組織)と、データの扱いを確認する(A2)。
- 情報を外に出したくない業務は、社内のPCで動くAI(ローカルLLM)という選択肢もある(E3)。
5. Workspace × AI:会社の「資料室」(RAG)をつくる
Workspace の本当の強みは、ドメインで組織として管理され、資料を会社として共有できること。ここにAIを組み合わせると、「会社の資料を根拠に答えるAI」=RAG(→ B1b)が、会社の全員で使えるようになる。個人のアカウントでは、こうはいかない。
| Workspace にあるもの | RAG で、なぜ効くのか |
|---|---|
| 独自ドメインの、組織のアカウント | 全員が、同じ組織の一員として、同じ資料室を使える。入社・退職で、アカウントを管理者が追加・停止できる |
| 共有ドライブ(組織の資料置き場) | 資料が、個人ではなく、会社のものになる。退職者がいても残る。資料室の「棚」になる |
| アクセス権(誰が何を見られるか) | Gemini は、ユーザー本人と同じ範囲でしか、Workspace のデータにアクセスしない(Google 公式)。権限のない資料は、AIの答えにも出てこない。ただし、ファイルの持ち主がダウンロード・コピー・印刷を禁止しているものは、Gemini も使えない |
| Gemini Notebook × ドライブ | ドライブのドキュメント・スプレッドシート・スライドを、資料として登録できる。ドライブ側を直すと、ノートブックの内容も自動で更新される(2026年5月から順次)。権限が取り消されると、その資料は使えなくなる |
| 管理者の設定 | AIのオン・オフ、会話の保存期間、組織の外への共有の可否(ドメイン・部署・グループ単位)を、管理者が決められる |
| 入力データの保護 | 入力した内容は、学習に使われず、顧客の許可なく人が確認することもない(4章)。お客様に関わる資料も、ルールを決めれば扱える(D1) |
資料室ができるまで
これが、「Workspace を契約する理由」の、もう1つの柱:メール・共有の土台に、AIと資料室(RAG)が、安全に乗る。
6. 契約する前の確認(Workspace を検討する人へ)
| ☐ | 確認すること |
|---|---|
| ☐ | 何人が使うか(いまの人数と、半年後の人数) |
| ☐ | 独自ドメインは、すでに持っているか(持っていなければ、取得が要る) |
| ☐ | いまのメールは、どこで運用しているか。切り替えの計画があるか(→ W3) |
| ☐ | ファイルの量は、1人30GBで足りるか |
| ☐ | Meet は、何人規模の会議があるか |
| ☐ | AIに入れてよい情報を、決める人と、ルールがあるか(D1) |
| ☐ | 会社の資料室にしたい資料(規程・マニュアル・FAQ)と、見られる人の範囲を、洗い出したか(5章) |
| ☐ | 管理者を、だれが、どう引き継ぐか |
関連資料
出典(2026年10月確認)
- Google Workspace 料金(Google):プラン、月額(税別)、ストレージ、Meet、新規割引
- Generative AI in Google Workspace Privacy Hub(Google):学習に使わない、人が確認しない、保存期間、管理者の制御
- Google One プランと料金(Google)
- What controls Gemini's access to Workspace data(Google):Geminiは、ユーザーと同じ権限で、データにアクセスする
- Drive の自動同期(Google Workspace Updates・2026年5月):Docs・Sheets・Slides の更新が、ノートブックに自動反映
- Gemini Notebook の外部共有の管理(Google Workspace Updates・2026年9月)