対象ツール:Claude Codeこの資料は、Claude Code(Anthropic のAIエージェント。Claudeのデスクトップアプリの「Code」タブ)を前提に書いています。ほかのAIエージェント(OpenAI の Codex、Google のエージェントなど)は、画面・用語・ファイル名・設定が異なります。対象の方:開発者ではない方(経営者・事務・現場の担当者)。プログラミングは不要です。コードは書かず、AIエージェントに頼んで、自分の業務アプリをつくるところまでを、順に進めます(ターミナルの黒い画面は、使わない形で書いています)。
当日の時間は、アプリをつくるために使う
集中合宿・集中講座は、1日で「動くアプリ」を持ち帰る場。午前に、フォルダの考え方・指示書・頼み方・鍵の扱い、といった「土台」の説明をすると、アプリづくりの時間が減る。そこで、土台の部分を、事前準備で済ませる。約2〜3時間を、何回かに分けて、自分のペースでやる。当日は、準備ができた状態から、すぐにアプリづくりに入れる。
1. 事前準備の全体像(全員)
| # | やること | 使う資料 | 目安 |
|---|---|---|---|
| ① | 「作りたいもの」を具体化する:申込のときの1行を、3〜5行にする(4章のコピー用の依頼文を使う) | F1のステップ1・4 | 約15分 |
| ② | Claudeの有料プラン(Pro以上)を契約し、デスクトップアプリを入れて、「Code」のタブが開くことを確認する | A4(契約と最初の設定。Windows・Mac)、A2(プランの違い) | 約30分 |
| ③ | Git と GitHubを準備する(E4の手順1〜5。ターミナルは使わない) | E4 | 約45分 |
| ④ | 読む:フォルダの作り方と進め方 → 考え方と6つの部品 → 入れてよい情報 | E1(1〜3章・5章)→ E2(1〜4章)→ D1 | 約60分 |
| ⑤ | フォルダを作り、指示書(CLAUDE.md)の下書きまで作って、当日持参する | E1の6章「最初の30分」の手順1〜3(フォルダの置き場所・分け方は、E1の2〜3章) | 約30分 |
| ⑥ | 自分のテーマ向けの読み物(2章。個別メールにも書く) | テーマにより | 約30〜60分 |
①〜⑤の合計は、約3時間。1日で終えなくてよい。「②と③(契約と導入)」を、まず先に済ませると、あとが楽になる。
2. 作りたいもののテーマ別:追加で読むもの(⑥)
申込の「作りたいもの」に近いテーマを選ぶ。複数に当てはまるときは、最初の2つで十分。
| 作りたいもの(例) | 追加で読む資料 | ポイント |
|---|---|---|
| 台帳・予約・顧客・案件の管理(データを貯めて、複数人で見る) | E5(Supabase・RLS)、B2、D1 | 個人情報を扱うなら、RLSが必須。当日は、まず試作用で |
| 資料・マニュアルを根拠に答えさせる(社内検索・FAQ) | B1b(RAG)、B2、W2(共有ドライブの資料室) | 資料の整理(置き場所・名前)が、答えの質を決める |
| 議事録・日報・メール・見積案内などの下書き | B1a(頼み方)、F1、D1 | 手順書にして、スキルにする。送信は人が押す |
| 毎月の集計・定期レポートを、一言で終わらせる | F1(仕組み化)、A3(エージェント)、E2(関所) | 最初に「人が確認するところ」を決める |
| 写真・データから、見積や予測を出す | E5、B3、D1 | AIの答えは、人が確かめる前提で |
| ホームページ・案内ページを公開する | E5(Cloudflare・DNS) | 公開はプレビューで確認してから、人が押す |
| 外部サービスとつなぐ・鍵(APIキー)が要る | E6(Vault方式)、E2、E5 | 鍵は、チャットにもファイルにも書かない |
| 自分専用のサーバーに置きたい | E7(VPS)、E6 | 防犯の初期設定を、必ず人が確認 |
| まだ決まっていない | F1(棚卸し) | 毎週時間を取られている仕事を3つ書き出し、いちばん小さいものを選ぶ |
3. 当日までの流れ
申込のあと個別の「事前準備のご案内」が届く(自分のテーマ向けの読み物つき)
1週間前まで②契約とアプリ、③GitとGitHub を済ませる
前々日まで④読む、①具体化、⑤フォルダと指示書の下書き
前日5章のチェックリストで確認。つまずいたら、返信で相談
4. 「作りたいもの」を具体化する(①)
いきなりアプリを作らず、AIに、質問してもらいながら、作りたいものを1枚にまとめる。質問に答えるうちに、自分でも気づいていなかった条件が見える。
私は、次のものを作りたいです:〔申込のときの1行〕
いきなり作らず、まず私に質問してください。1回に聞くのは3問まで。次のことが分かるまで、聞いてください:
・誰が使うか(何人か)、いつ・どこで使うか
・いま、どうやっているか(紙・Excel・手作業など)
・入れるデータと、出てほしいもの
・お客様の個人情報や、決算書など、扱ってはいけない情報が入るか
・まず動かしたい、最初の1画面(いちばん小さい形)
・今回は、やらないこと
・できた、と言える基準(何ができれば合格か)
聞き終えたら、「アプリ依頼シート」として、箇条書きで10行以内にまとめてください。
いちばん小さい形を選ぶ
1日で作れるのは、「いちばん困っている1つの画面」まで。全部入りは、当日つくらない。後日、育てる(G1の「完璧より、動くもの」)。個人情報・実データは、当日は入れず、仮のデータで作る。
5. 前日までのチェックリスト
| ☐ | 確認すること |
|---|---|
| ☐ | Claudeの有料プラン(Pro以上)に入っている |
| ☐ | Claudeのデスクトップアプリで、「Code」のタブが開く。権限モードは「Manual(確認あり)」。フォルダを選んで、試しに話しかけられた(A4) |
| ☐ | Gitが使える状態(Claudeに確認してもらった)。GitHubのアカウントがある(E4) |
| ☐ | E1・E2・D1を読んだ |
| ☐ | 自分のテーマ向けの読み物を、読んだ(2章) |
| ☐ | 作りたいものを、「アプリ依頼シート」にした(4章) |
| ☐ | 仕事のフォルダを作り、CLAUDE.md の下書きがある(E1の6章) |
| ☐ | 当日使うデータは、仮のデータ(個人情報・鍵を含まない) |
| ☐ | ノートパソコンと電源アダプター、昼食を用意した |
6. つまずいたら
- 先に解決しておくと、当日が楽になる3つ:Claudeの有料プランの契約、デスクトップアプリのインストールとログイン、Git・GitHubの準備。
- うまくいかないときは、画面の写真(またはエラーの文章)を添えて、案内メールに返信する。どの段階で止まったかが分かると、すぐに返せる。
- 当日、準備が間に合わなかった部分は、会場で、講師が一緒に進める。ただし、その分、アプリづくりの時間が減る。